男子テニスで、復帰が待たれる元世界4位の錦織圭(32=ユニクロ)が、9月12日開幕の米ノースカロライナ州ケーリーで行われるツアー下部のチャレンジャー大会にエントリーしていることが27日、分かった。

錦織は、左股関節の関節唇損傷で、21年10月の米インディアンウェルズの大会を最後に、大会に出場していない。今年1月には内視鏡の手術を受けたことを公表していた。

世界ランキングには、ケガなどで一定期間戦線離脱した選手のために、離脱した時期の世界ランキングを固定し、復帰の時にエントリーにだけ使える公傷ランキングがある。復帰してからの使用回数や期限も決まっている。

錦織は47位前後だが、このツアー下部大会のエントリーには使用しておらず、365位でエントリーした。結果、本戦から11人が欠場して初めて本戦入りできる位置にいる。ツアー下部大会は欠場者が多く、本戦入りできる可能性も残されている。予選にはエントリーしていない。

現在、復帰戦と考えられているのは、主催者が推薦枠を与えると明らかにしている9月19日開幕のサンディエゴオープン(米国サンディエゴ)だ。その前の週に、できればツアー下部大会で調子を見たいと考えているのかもしれない。その後は、10月3日開幕の楽天オープン(東京・有明)にも参戦を表明している。