立命館大が逆転で、昨季2位の近大に競り勝った。

「残り10分の勝負」-

立命館大の鬼束竜太ヘッドコーチ(HC)の思惑は的中した。

後半30分すぎまで8-20と近大にリードされる展開。残り10分で12点差あった。

同32分に梅本遥己(4年=立命館慶祥)がトライを挙げる。ゴールも決まって15-20。直後のキックオフ。自陣から果敢に攻めた。

キックを使ってくると判断した近大のバックスリー(WTB、FB)が下がっているのを見ると、立命館大の1年生WTB御池蓮二(東海大大阪仰星)が走った。

「あそこでカットインをしたら(ボールを)つなげない。アウト(外側)で勝負だと思いました」

1年生の好判断で攻め込むと、SO山下真之介(2年=流通経大柏)のトライでついに20-20の同点。ゴールが決まって逆転した。その後にPGも追加。

鬼束HCは「残り20分でテンポを変えるように、10分の勝負だと思っていた。とにかく勝ったことが何より。選手たちが頑張ってくれた」とたたえた。

開幕戦で同志社大を19-15で破り、2戦目は13-36で天理大に破れたが、これで2勝1敗。

今季の関西リーグは京産大、天理大の2強。全国大学選手権出場は3枠で、3位争いへ貴重な逆転勝利となった。

次節は30日に京産大との対戦。中川魁主将(4年=大阪桐蔭)は「次の京産大戦ではやるべきことを徹底する」と話した。

近大は上位陣との対戦を前に関学大、立命館大に敗れ1勝2敗となった。