18年平昌オリンピック(五輪)500メートルの金メダリスト小平奈緒(36=相沢病院)が、地元長野での現役ラストレースを有終のVで飾った。

12組中11組目、満員の慣れ親しんだリンクに大歓声を浴びて登場。37秒49の好タイムで、北京五輪銀メダルの高木美帆(28=日体大職)を0秒69上回って優勝した。

小平が所属する相沢病院の相沢孝夫最高経営責任者は「集大成のレースで感動した。結果が出る時も出ない時も目指すスケートに向かい、山と谷を乗り越えトップアスリートとして活躍したことに『お疲れさま』と声をかけたい」とねぎらった。

小平も「所属先が見つからなくて、このまま1人ぼっちなのかなと思った時、職員にしていただいて今日まで生きる道を開いてくださってありがとうございます」と涙を流した。