バスケットボールBリーグ1部(B1)の川崎ブレイブサンダースは22日、ニック・ファジーカス(37)にリーグ戦1試合と天皇杯1試合の出場停止処分を独自に科すと発表した。

日本代表経験を持つファジーカスは同日のシーホース三河戦(川崎市とどろきアリーナ)の試合終了直前、シュート体勢に入っていた相手選手を突き飛ばした。

ファウルの笛は鳴らなかったものの、故意の悪質なファウルであるとクラブで判断した。26日に組まれた新潟でのアウェー戦の出場停止を決定。さらにクラブが定める行動規範(相手選手への敬意を持ちプレーすること)に反する行為だったとして、30日の天皇杯3次ラウンドの出場停止も追加した。

川崎は元沢伸夫社長と北卓也ゼネラルマネジャーの連名で「試合中に審判によるファウルの判定は行われませんでしたが、クラブとしてこのたびファジーカス選手の行為はプロスポーツ選手としてあるまじき行為であると考え、2度とこういった事象を起こさないためにも、本件に対して厳罰を科すことを決定いたしました」と説明した。

試合後にはファジーカスと面談を実施。「試合最後の自らの行動に対するガードナー選手及びクラブ関係各者の皆さまへの謝罪、失望させてしまったサンダースファミリーの皆さまへの謝罪および今後二度とこのような行為を行わない旨のコメントを受領しました」とも記した。