B1仙台89ERSが信州ブレイブウォリアーズに62-77で敗れ、第1戦をものにした第1、2節に続いて連勝を逃した。第1クオーター(Q)開始早々、ジャスティン・バーレル(34)と藤田弘輝ヘッドコーチ(HC=36)のファウルで相手に3本のフリースローを献上。重い空気のまま試合が進み、この試合で実に27本ものフリースローを与え、そのうち23本を決められた。加えて、攻守ともに強度が上がった信州を止められず、藤田HCは「プレーメーカーをどう止めるか、こういう課題を1つ1つつぶしていきたいです」と振り返った。

「NINERS HALLOWEEN(ナイナーズ・ハロウィーン)」と銘打った今節は、多くのブースターが思い思いの仮装をして黄援。昨季、カメイアリーナ仙台で行われたゲームの最大入場者数2066人を大幅に超える2723人が集まったが、お菓子代わりの「勝利」を届けることはできなかった。乃木坂46のファンで「乃木オタハンドラー」の異名を持つ渡辺翔太(23)は「僕たちも皆さんの仮装を楽しみにしていました。皆さんに気持ち良く帰っていただきたかったけど、勝てなくて本当に悔しい」と唇をかんだ。渡辺に合わせた仮装で駆けつけたブースターもいただけに、悔しい一戦となった。

ここまで8戦を終え、3勝5敗。藤田HCは「精神的にも技術的にもステップアップしないといけない」と前を向いた。第2戦で強度が増すB1クラブをさらに上回るチームバスケットを突き詰めていく。【濱本神威】