元職員による横領の組織的隠蔽(いんぺい)など一連の不祥事に揺れる日本バドミントン協会で、臨時評議員会と臨時理事会が3日、都内で開催された。

評議員会は理事解任の権限を持つ。複数の評議員から全理事の解任を求める声も上がったが、もともと議題に上がっていなかったとの理由で発議には至らなかった。

引責辞任が発表されている関根義雄会長が司会を務めた。関根会長は「私だけではなく理事全員がやめるべきといった声など、厳しい発言もあった」と振り返った。

今月30日の理事会で新会長と新専務理事を互選で決める。辞任が決まっている関根会長と銭谷欽治専務理事の2人も出席し、投票に加わる見通し。

一連の不祥事を受け、来年度は国からバドミントン協会への強化費が2割削減することが決定済み。さらに、適切な組織統治がなされているか判定する「スポーツ団体ガバナンスコード」の審査で不適合となれば、来年度の強化費はゼロになってしまう。