三浦璃来(20)木原龍一(30)組(木下グループ)が、日本ペア初のNHK制覇とGPシリーズ2連勝を達成した。2季連続となるGPファイナル(12月、イタリア・トリノ)進出も決定。合計スコアは今季世界最高を自ら更新する216・16点をマークした。

メダリスト会見の主な一問一答は次の通り。

-振り返って

三浦 今日のフリーは小さいミスが多かった。合計で自己ベスト出すことができたのは、うれしく思います。

2位米国のエミリー・チャン 全体としてはとても満足しています。全身の愛を込めて滑ること、考え過ぎずを意識。私たちも自己ベスト。全身全霊の演技でした。

3位カナダのベンジャミン・ミマール 私たちにとって初のGPメダルです。パートナーを誇りに思います。転倒はありましたが、最後まで演技してくれたことを誇りに思いますし、自分たちのことを誇りに思います。

-三浦選手へ演技が終わった後の反応について。2人にメダルを獲得できた実感は

三浦 完璧に、時間内に終えることができたというアクションと、ルッツの後の小リフトで初めてミスしてしまったことへのモーションでした。

-3季ぶり開催のファイナルに向けて

木原 昨季も出場を決めていたんですが(新型コロナウイルスの)オミクロン株の影響で(中止になり)残念でしたが、今回はチーム2人で出場できることをうれしく思います。細かい課題が見つかったので、修正していきたいかなと思います。

-ブルーノ・マルコット・コーチから、さらに高いレベルを求められていると思う。三浦選手の肩の脱臼で遅れたのか

木原 将来的に、もっともっと今よりレベルの高い技をやりたいけど、今は肩のこともあるし、シーズン中なので。あとでブルーノ・コーチに個別で取材してもらえればと思います(2人で爆笑)。

-木原選手へ、これまで多くの選手と組んできましたが、三浦選手との相性でいいところは

木原 スケーティングのタイプが2人とも似ているところ。1歩目、滑り出しとか似ていて無理せずトップスピードに入れる。あと2人ともスピードを出すタイプなので、スピードを出さないと逆に怖いと考えている2人なので合うのかなと。性格のバランスもいいのかな。しっかり者と抜けているところを互いに補うところが、合っているのかなと思います(と言いながら、三浦が自身を「しっかり者?」と指さすと、木原が否定して笑顔)