GP2戦連続2位で初のファイナル進出を決めた山本草太(22=中京大)が、懐かしのナンバーでファンを喜ばせた。

16年にスイス・ローザンヌで行われたユース五輪(オリンピック)で金メダルに輝いた際のショートプログラム(SP)「ポエタ」を復刻。ビセンテ・アミーゴの情熱的な曲に乗って、フラメンコの動きを小刻みなステップと激しい上半身で表現した。

ジャンプはダブルアクセル(2回転半)や3回転フリップ×2。演技前のトークショーで「たくさんの応援ありがとうございました。この後は過去のSPを滑ります。頑張ります」と期待感を膨らませ、それに応えたことを降り注ぐ拍手で実感した。

山本は第3戦フランス杯でGPシリーズ初の表彰台となる2位となり、このNHK杯でも5年連続5度目の出場にして初めて銀メダルを獲得。12月8~11日にイタリア・トリノで行われるファイナル切符をつかんだ。【木下淳】