日本は男子が2階級、女子は全4階級を制覇した。男女6階級で全て優勝した前日と合わせ、今大会は全14階級のうち12個の金メダルを獲得。男子の優勝は7分の5階級だった。

大会最終日の【男子】結果は次の通り。

▼60キロ級 大学3年の近藤隼斗(国士舘)が決勝で韓国選手に敗れ、準優勝だった。準決勝で古賀玄暉(旭化成)を破った。古賀は3位決定戦で永山竜樹(了徳寺大職)に勝ち、銅メダルを獲得した。高藤直寿(パーク24)の欠場を受けて繰り上げ出場の高校2年、福田大和(比叡山)も初勝利を挙げた。

▼66キロ級 丸山城志郎(ミキハウス)が頂点に立った。阿部一二三(パーク24)が欠場した中、苦戦しながらも決勝へ。最後は服部辰成(東海大相模高3年)を、ともえ投げで下した。開始早々に負けはしたものの、阿部の代替の服部が貴重な経験を積んだ。

▼100キロ級 東京オリンピック(五輪)金メダルのウルフ・アロン(了徳寺大職)が、初戦敗退する波乱があった。2回戦でイタリア選手に指導3の反則負け。「情けない」と悔やんだが、結局、この選手に植岡虎太郎(天理大4年)も敗れ、決勝でも世界選手権代表の飯田健太郎(4年)が反則負けした。日本勢が3連破される屈辱で、優勝を逃した。グリーンカラニ海斗(日体大3年)は銅メダルを獲得した。

▼100キロ超級 世界選手権2位、全日本王者の斉藤立(国士舘大)が負傷欠場した中、その補欠から繰り上がった太田彪雅(旭化成)が優勝した。決勝で21年世界王者の影浦心(日本中央競馬会)に一本勝ちした。準決勝で影浦に敗れた五輪2大会連続出場の原沢久喜(長府工産)も銅メダルを手にした。【木下淳】