14年ソチ、18年平昌オリンピック(五輪)2連覇王者で、今年7月にプロ転向した羽生結弦さん(27)の初単独アイスショーが、全2都市5公演の千秋楽を迎えた。

完走した後、記者団の取材に応じた。2日後の7日に迎える28歳の誕生日について。22年と23年は。一問一答は次の通り。

 

-27歳がどのよう1年で、28歳はどのような1年にしていきたいか

27歳はまだ終わっていないので、何とも言えないんですけど(笑い)。僕にとって27歳は、本当に大きな節目を迎えた年になりました。27歳の途中でプロに転向するという決意をして、今ここでプロ初のツアーを…とりあえず2カ所ですけど、すごく内容の濃いものを完走し切れて、ちょっと僕の理想とするようなプロにちょっとなってきたかなと。足を1歩、踏み出せたかなという気持ちで、とりあえず27歳を終えることができると思います。

28歳は本当にプロだけの自分になると思うので、その大きな節目を越えた自分が、またアマチュア時代の自分を見た時に「今の方がうまいな」と胸を張って言えるように、これからもどんどん成長していきたいですし。あとは自分の演技が見たいなって思った時に、アマチュア時代の演技を探すのではなくて、今の自分でスッと刺さるような演技をこれからも目指して、頑張っていきたいなと思います。

-横浜公演の時、プロとしての目標は「まだまだフワフワしている」と話していた。「プロローグ」全体を通してヒントになるものは見つかったか

何か、このまま続けていっていいんだな、という自信にはなりました。正直、この「プロローグ」を構成している段階で、やっぱりフィギュアスケーターとして衣装を変えないでずっと滑り続けるということが物理的に、体力的に不可能だということは既に分かっていたので。そこをどういう風に皆さんに感じていただけるか、どういう風に皆さんがそこを含めて最後まで楽しんでいただけるか、見ていただけるか、ということがすごく不安でした。なので、自分1人でやるショー自体が皆さんに受け入れていただけるか、という不安の中でのプロのスタートだったので、そういう意味ではかなりフワフワしていました。

この「プロローグ」を実際に終えてみて、このスタイルでも皆さんに喜んでいただけるんだ、ということがちょっと自信にもなったので。またこれから先、自分の半生を描いてショーをやるということはそんなに頻繁にはないと思いますけど、またいろいろなことを考えて、またいろんな構想を練って自分のプログラムが皆さんに届くように。また楽しんでいただけるような、自分の理想のプロとしての形を、ショーを、これから続けていけたらいいなと思いました。