部員の不祥事で、9月から3カ月間の活動停止処分を受けていた同志社大アメリカンフットボール部が9日、京都府京田辺市内のグラウンドで、全体練習を再開した。

期間中はボランティア活動やミーティングなどを実施。加えて、外部から講師を招いて学生犯罪について理解を深める講習なども開き、意識変革に取り組んできた。

ミーティングの中では、学生主体で部の行動指針も作成。その中には、部員が事件を起こした原因のひとつともなったアルコールについて「午後9時以降の飲酒を一切禁止する」といった案もあった。

主将のDB強力幹央(4年=同志社国際)は「部内で何度ももんで、意見をすりあわせながら決めたので、納得した上でやっていけると思う。設けた以上は守らなきゃいけないし、みんなでそれを守ることがチームの団結力にもつながっていくはず」と話した。

処分が明けて練習は再開したが、ボランティア活動は今後も続ける予定。主将は「社会との関わりを大切にするという意識がチームの中で高まったと感じる」と、その効果を強調した。

同大アメフト部は今年9月、男性部員4人が準強制性交の疑いで京都府警に逮捕、起訴されたことを受け、活動停止と関西アメフト1部リーグ出場辞退を決めていた。このため、今季のリーグ戦は最下位で終了。来季は関西アメフト2部リーグへの降格が決まっている。【竹本穂乃加】