ベルテックス静岡が今季2度目の6連勝を飾った。アウェーで豊田合成スコーピオンズに85-68で快勝。首位・鹿児島レブナイズに1ゲーム差のリーグ単独2位を維持した。前日(87○54)の勢いをそのまま、開始3分間で10点差をつけて試合を優位に進めた。45-30で迎えた第3クオーター(Q)に相手の反撃を許し、一時は6点差まで詰め寄られるも、堅守速攻で勢いを止め17点差で勝ち切った。

PG吉田健太郎(27)が6本の3点シュートを決めて躍動した。1Q、2Qに各2本、4Qにも2本を決めて計18得点。成功率86%(7本中6本が成功)を記録し勝利に貢献した。「今日はリズムが良く、最初の1本を決めて気持ちが乗った」と振り返った。地元・岐阜から近い試合に「岐阜からも多くのファンが応援に来てくれていた。心強かった」と感謝した。就任3年目のファクンド・ミュラー監督(49)は「試合の入りに集中できていた。全員が役割を理解し、攻守で良い成果を見せてくれた」と笑顔を見せた。

来季B2リーグ昇格を狙うチームは、現在19勝3敗で好調を維持。今年最後のゲームとなる次節は、ホーム2連戦(23~24日、静岡市中央体育館)でリーグ13位の立川ダイスと対する。主将のPG岡田雄三(26=三島市出身)は「守りが堅い相手だが、勝ちきって気持ちよく来年を迎えたい。しっかり準備していきます」と意気込んだ。【山口昌久】