バンタム級決勝で横田拳信(旭川東2年)が、野里寿将(札幌山の手2年)を5-0の判定勝ちで下し初優勝した。「後半バテて、グチャグチャになってしまったけど、前半はいい形でいけたかなと思う」と、得意の右ストレートも効果的に決まった。

小学4年の時にボクシングを始めた。高校で1度競技から離れたが「高校で何か頑張ったというものを残したい」と、8月の国体道予選に出場。敗れて悔しさを味わったことをきっかけに競技復帰した。今は学校で授業を終えると旭川市内のジムに向かい約1時間半の練習。その後塾へ向かい約2時間勉強し帰宅するという生活を週に3日ほど送っている。

戦国武将の上杉謙信から読みを取り、格闘技好きの父信行さん(56)の考えで「拳信」とつけられた。横田本人は「今考えるとピッタリ」と笑う。各階級の優勝者が全国高校選抜大会(23年3月20日開幕、鹿児島)出場権(内定)を獲得した。横田は「強い選手はいっぱいいると思うけど、全国で勝ちたい」と大舞台でも拳を信じて攻める。【山崎純一】

○…ピン級は辻野暁也(釧路北陽1年)が柳川ヒロト(札幌厚別1年)を5-0の判定で下し初優勝した。第1ラウンドから打ち合いとなり、途中から流血しながらも最後まで攻め抜いた。夏の全国総体に出場予定だったが、7月上旬事故に遭い左鎖骨を骨折。大舞台を経験できずに終わった。「夏にできなかった分も、自分の出せるものを全部出したい」と意気込んでいた。

◆フライ級を制した高島琉生(札幌工2年) しっかり自分の得意のフックを使って勝つことができた。全国は強い相手が多い。食らい付いて勝っていきたい。

◆ライト級優勝の渡辺天(札幌創成1年) もっといけるはずだけど、まだ力が出し切れていない。全国は甘くないと思う。まずは1勝をとれるように頑張りたい。