ジュニア勢が大健闘し、一時はトップ5を全て独占した。

11月の全日本ジュニア選手権の上位に入った選手が推薦で出場。11番滑走の千葉百音(宮城・東北高)が71・06点で長く暫定首位に立ち、ジュニアGPファイナル女王の島田麻央(木下アカデミー)が70・28点で同2位。同じく3位にも木下アカデミー所属で、今大会1番滑走の柴山歩が64・37点が食い込んでいた。

さらに中井亜美(MFアカデミー)が4位の64・07点、櫛田育良(木下アカデミー)が5位の63・29点。これは出場29人のうち21番目の三宅咲綺(岡山理大)が3位に割って入るまで続いた。

その間、元2連覇女王の紀平梨花(トヨタ自動車)や今季のスケートカナダ優勝の渡辺倫果(20=法大)が出番を迎えたが、紀平は右足首の負傷明けで構成を落としており、今季シニアのファイナルまで初進出(4位)した渡辺にも信じられないミスが相次いだ。

最終的に、全体トップには昨季世界選手権女王の坂本花織(シスメックス)が77・79点で立ち、続く2位には今季GPファイナル優勝の三原舞依(シスメックス)が74・70点で貫禄を見せた。

しかし3位には千葉が残り、注目の島田も4位。ジュニア勢が上位に踏みとどまる形になり、新時代を象徴する今大会の1つのトピックになった。【木下淳】

坂本花織首位、2位に三原舞依 紀平梨花は11位 全日本選手権女子SP詳細>>