テニスで、2023年から代表監督に就任する男子の添田豪氏(38)、女子の杉山愛氏(47)が代表合宿を終えた23日、オンラインで会見を開いた。

添田新監督は23年2月4日に開幕する国別対抗戦デビスカップ対ポーランド戦(兵庫・ブルボンビーンズドーム)が、杉山新監督は4月の国別対抗戦ビリー・ジーン・キングカップ・アジアオセアニアゾーン(場所未定)が初采配となる。

ともに「目指すところは、国別対抗戦としてはファイナルの出場」。ファイナルと呼ばれる男子は最上位16カ国、女子は同12カ国入りを目指す。

添田新監督は、ポーランド戦について「ベストメンバーで臨む。選手との話し合いも順調」と、手応えを感じている。

また、選手個人の戦いとしてはともにトップ100の壁を痛感している。20年からのコロナ禍で、国内や近隣アジア諸国で行われていた大会が開催中止。海外転戦もままならない状況で、多くの日本選手が世界ランキングを落とした。

現在、トップ100にいる日本男子は世界36位の西岡良仁(27=ミキハウス)、ダニエル太郎(29=エイブル)の2人。女子は同42位の大坂なおみ(25=フリー)1人だけだ。

世界ツアーは平常に戻りつつあり、添田監督は「最低、年に1人は100位以内に送り込みたい。理想は2人」。杉山監督も「来年は100位以内に2~3人は入ってくるのでは」と期待を寄せた。

両監督は23年1月からオーストラリアに飛び、同年1月16日開幕の全豪オープン(メルボルン)を中心として、選手の視察やサポートに当たる。今回の代表合宿は12月5~23日、東京・味の素ナショナルセンターで行われ、ナショナルメンバーに加え次世代のネクストジェンチーム、ジュニア選手も参加した。