「ドスコイ」! 黒沢尻北(岩手)が山形南との「東北勢対決」を制し、8大会ぶりの「花園1勝」で2回戦に駒を進めた。

黒沢尻北が力の差を見せつけた。前半2分。20メートル左ラインアウトからモールで押し込み、最後はプロップ谷地太陽(3年)が左へと先制トライ。12点リードで迎えた同23分にもモールで押し切り、追加点を奪った。後半に入っても攻撃の手を緩めることなく、45-0で完封勝ち。攻守の歯車ががっちりかみ合った。

フランカー細田次大主将(3年)は「初戦を勝ち切れて良かった。モールから得点できたことはチームの結晶です」と率直な喜びを口にした。

強固なモールを形成し、敵陣エリアで「ドスコイ」と言わんばかりに相手を押し込む。タックルでも当たり負けしない、鍛え上げられた強靱(きょうじん)な足腰は、2年目から取り入れた「相撲トレーニング」の成果だ。選手は練習の前後にすり足や押し込みで汗を流す。相撲の動きはラグビーに通じるものがあり、中学時代に相撲で全国大会に出場した細田主将は「体幹が鍛えられてコンタクトやモールの押し込みが強くなった」と、その効果を強調する。

次戦は30日。「花園で年越し」を懸け、強豪・石見智翠館(島根)と激突する。「相手の方が格上だと思う。これまでやってきたことを出し切りたい」と力を込めた。

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