2年ぶり優勝を目指す桃田賢斗(28=NTT東日本)が快勝。大林拓真(トナミ運輸)を21-18、21-11のストレートで下した。

全盛期をほうふつさせる動きで、相手のショットをことごとく返した。「(あれだけ拾えたのは)久しぶり。今日はプレーをしていて、すごく充実感があった」。笑みを浮かべて振り返った。

今年はトーナメント序盤に姿を消す光景が続いた。海外大会のみならず、東京で8月に行われた世界選手権も2回戦敗退、9月上旬の大阪でのジャパンオープン(大阪)では初戦敗退を喫した。今秋は海外ツアーには参加せず、国内で徹底的に再強化。その効果がはっきりと表れ始めている。

多くの選手が疲労感を口にする中にあっても、桃田は元気いっぱい。「フレッシュですね。試合に出始めたときのような気持ち。ベスト8に行った、ベスト4へ行ったと、ちょっとうれしい気持ち。久しぶりですね、ベスト4入ったのは」。頂点まであと2戦。戦うごとに、輝きを取り戻している。【奥岡幹浩】