優勝候補のAシード報徳学園(兵庫)が苦しみながらも初戦を突破した。春の選抜大会、夏の7人制大会に続く史上4校目の高校3冠へ、まず1勝とした。

開始直後から高鍋(宮崎)の重圧に押し込まれ、先制も許した。前半16分にロックのジョーンズ日光(3年)のトライで逆転。フォワードとBKがかみ合い出すと多彩な攻撃が出た。経験豊富な司令塔のSO伊藤利江人(3年)を軸に、WTB海老沢琥珀(こはく、3年)FB竹之下仁吾(3年)ら大会注目のBK陣も地力を示した。

西條裕朗監督(59)はミスの多さを悔やみつつも「トライを決められずに終わったのは良かった。ここから(花園で)どこまで通用するか楽しみ。(周囲からの)期待もあるけど、自分たちのラグビーをやってほしい」。

フランカー植浦慎仁主将(3年)は「今日の試合は入りが良くなかった。もっと僕らはできると思ってるので、次の試合は完璧にして、もっと爆発したい」と力を込めた。

学校創立100周年の高鍋は1回戦を圧勝で突破。格上の報徳学園と最後まで渡り合ったが、13大会ぶりの3回戦進出はならなかった。

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