女子は竹内遥来(みらい=新潟青陵1年)が激闘を制した。44回を数える大会で同校初タイトルになった。決勝は桜井心結(五泉)との1年生対決。4分の試合で決着がつかない。4分の延長は5度にわたり、最後は面で一本勝ちした。男子は高橋怜暉(帝京長岡2年)が同校初の男子個人タイトルをもたらした。男女優勝者は「全日本都道府県対抗剣道優勝大会」の先鋒(せんぽう)を務めることになる。
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スタミナが底を突いても、竹内は気力を振り絞った。4分の試合で有効なポイントを奪えず、4分間の延長に突入。「息が上がる場面があったけれど、そういう時こそ集中した」。4分間の延長も5度目に入り、通算20分オーバーの激戦になった。「『当たったのかな』と感じたけれど、旗が3本上がった。達成感を感じた」と最後は得意な面を無我夢中で仕かけた。高校で過去2度対戦して勝てなかった相手に、初勝利した瞬間だった。
「危ない場面はなかったから、そのうちに仕留めてくれると思っていた」と竹内知宏監督(65)は愛弟子の激闘を安心して見ていた。伯父とめいの関係で、固い絆で結ばれているだけに信頼感も抜群。その伯父の下で竹内はメキメキと上達した。休日になると1日練習はザラ。午前9時から昼食を挟んで、午後5時まで練習した。かかり稽古では「自分で自分を追い込んだ」と手抜きなしの激しさだ。「誰にも負けないくらい練習を積み重ね、誰よりも努力した」と言い切った。
竹内は長岡市の北辰中出身。中3から稽古をつけてくれた伯父を頼って新潟青陵に入学した。長岡市の実家を離れて現在は新潟市内のアパートで1人暮らし。苦手な掃除などに苦戦しながら剣道に励んできた。竹内監督は「容赦なく、厳しくやっているが、練習に音をあげない」とその姿勢を評価する。高校での目標は全国大会出場だが「その上の目標に変わってくると思う」と竹内監督はさらなる飛躍を予感していた。【涌井幹雄】
○…男子は帝京長岡の高橋が新宮拓実(新潟商2年)との決勝で面を決めて勝った。同校では初の男子個人タイトル。「先輩たちができなかった優勝ができてうれしい」。個人戦のタイトルは過去、女子は2回あるが、男子は高橋が初めてだった。「無駄な動きをせずにシンプルに臨んだ」と振り返った。高橋直志監督(59)の三男で「親子鷹」での栄冠を獲得となった。高橋監督は「帝京長岡はバスケットボール、サッカーだけではない」と男子の個人タイトルを喜んでいた。


