“1人部員”が「ロス五輪の星」へ!! 岡山のドルーリー朱瑛里(しぇり、津山・鶴山中3年)が3区(3キロ)に登場し、同区歴代1位となる驚異の17人抜きを披露した。

区間新の9分2秒で従来の記録(13年高松望ムセンビ、19年南日向)を8秒短縮。昨年8月に全国中学校体育大会1500メートルで優勝した力量を見せた。中学の陸上部で3年女子は1人だけで、タスキ渡しも初めて。28年ロサンゼルス五輪に向けて規格外のニューヒロインが現れた。

   ◇   ◇   ◇

ドルーリーの恩師が、京都を訪れて声援を送った。地元の津山ジュニア陸上競技教室で、小学校時代のドルーリーを指導した佐藤俊二氏(61)は「(在籍時は)リレーにも出ていたので、スピードをもっている。それが今の距離でもいかされているんじゃないか」と活躍を喜んだ。当時から美しいフォーム、前に人が見えると闘志をみなぎらせる負けん気の強さがあったという。レース後に声をかけると本人は悔しげな様子で「8分台を狙ってたんでしょうね」と話していた。