初めて決勝へ進んだSC軽井沢クラブが初優勝を逃した。

クラブの合言葉「ファイア!」と気合を入れてゲームに臨んだが、北京オリンピック(五輪)銀メダルのロコ・ソラーレに屈した。男女ダブル優勝はついえたが、スキップの金井亜翠香(あすか、21)は「価値のある決勝だったと思います」と前を向いた。

0-1で迎えた後攻の第2エンド(E)。ハウス(円)内に相手ストーンが2つ置かれている中、金井のドローショットが円の中心に定まらない。2点のスチールを許すと、第3Eでも1点を奪われ、連続スチールで相手に流れを渡した。

第4Eと第6Eでそれぞれ2点を加点したが、反撃は及ばなかった。

初の決勝を終えた金井は「決勝になると1シート。緊張感があった」と明かした。ただ、1次リーグでは4-15と大敗した五輪メダリストチームに、最後まで粘り強く戦った。「自分たちがやってきたこと間違いじゃないし、自信につながりました」と澄んだ瞳で言った。

SC軽井沢クラブは1次リーグ4位通過から、4日のプレーオフと準決勝を勝ち上がってきた。午前の男子決勝では同クラブの男子チームが連覇を飾ったが、悲願の同時優勝はお預けに。次はもっと強くなって、全日本の舞台に立つ。