静岡ブルーレヴズが、今季初連勝した。

アウェーで花園近鉄に34-14と快勝。相手の2トライを上まわる6トライを挙げ、目標とした3トライ差以上で1点追加の勝ち点「5」をもぎ取った。試合を終えた堀川隆延ヘッドコーチ(49)は「最低目標をクリアできた」と胸を張った。これで勝ち点「14」。12チーム中の10位から8位に浮上した。

前半は我慢が続いた。開始9分、敵陣残り5メートルの左ラインアウトから速攻の右展開でパスを受けたWTB奥村翔(24)が右隅に先制トライ。しかし2分後にトライを許し、あっという間に5-7。相手のキックによる前進に耐えながら逆転し、10-7で折り返した。

後半は攻撃を加速させ、ボールキャリーのCTB小林広人(30)が裏をかいて2トライの活躍。俊足WTBマロ・ツイタマ(26)も守備を振り切り2トライ。相手反撃を1トライに留め、突き放した。指揮官は「自分たちの力を出し切ってくれた」と振り返った。

課題の1つ、反則を半減させた。完勝の前節(21-0東葛)の20回から9回に抑えた。「チームとして成長している」と堀川氏。攻撃面でも「大きな伸びしろがある」と評した。2週間後の次節(19日、兵庫)・神戸戦に向け、「課題を修正し、最高の準備をしたい」と続けた。上り調子の勢いを止めることなく、さらに上位を目指したい。