いつもと異なる景色を、成長の糧とする。

前回王者の「チームゆりた」こと吉田夕梨花(29)松村雄太(33)ペアが予選リーグ2試合目に臨み、9-3で快勝した。この日午前に行われた初戦も圧勝しており、連勝スタートを切った。

第1エンド(E)で1点をスチールされたが、第2Eから3連続で2得点を挙げ、第4E終了時で6-1とリード。ストーンをコントロールし、相手を寄せ付けなかった。

幸先よく2連勝としたものの、2人は2試合続けて第1Eでスチールを許したことを反省。松村は開口一番、「まずはそこに課題がある」とした。

その中でもペアを組む吉田夕は学びを得ていた。ロコ・ソラーレでの4人制とは異なり、混合ダブルスでは1投目を投じる人が5投目を、もう1人が2~4投目を投じる。そのため、普段はリードを務める吉田夕にも、あまり投げることのないテイクショットが求められ「あらためてテイクの難しさを知った」と明かした。

7-3とリードして迎えた先攻の第7Eでは、ハウス内に石がたまった状況で5投目を担った。選択したのはハウスの中心からやや離れた石に当て、レイズ・テイクアウトで相手ストーンを押し出す策。ウエートを調節し、相手ストーン2つを円外へはじき出した。

苦労しつつも「ショットに対する新鮮さやハウスに立って見える景色も違って、そこでの管理の仕方や石の動かし方も常に学べます」とポジティブに混合ダブルスと向き合う。そして「学んでいくこと、成長していくことがカーリングの1つの面白さなのかなと思うので。毎日刺激的で、楽しいです」と実感を込めた。

次戦は23日午後3時10分から、横山結、森本剛ペア(関東ブロック代表)との一戦に臨む。前向きに楽しみながら、氷上に立つ。【藤塚大輔】