3位の座を争う“ロコ対決”は後輩に軍配が上がった。

前回王者で「チームゆりた」こと吉田夕梨花(29=ロコ・ソラーレ)松村雄太(33=TM軽井沢)組は、「フジヤマペア」こと藤沢五月(31=ロコ・ソラーレ)山口剛史(38=SC軽井沢クラブ)組と3位決定戦で激突。終盤に突き放し、9-6で勝利を収めた。

4-3で迎えた第6エンド(E)は、ハウス内に相手のNO・1、NO・4ストーンが置かれた状況になった。5投目を担った吉田夕は、自チームのストーンに強めに押し当て、その石でNO・1を奪う策を決行。これを確実に決め、大量4点を奪った。

吉田夕は今大会、1次リーグ最終戦で「フジヤマペア」と、準々決勝で「てっちなペア」こと吉田知那美(31=ロコ・ソラーレ)清水徹郎(35=コンサドーレ)組と対戦しており、これが3度目の“ロコ対決”だった。「分かっているからこそ、やりやすさもありますし、楽しく試合ができた」と笑顔を浮かべた。

4人制ではリードを務めるが、混合ダブルスでは1投目と5投目を担当。新たな気付きもあった。「スキップがどういう情報をほしくて、どういう心構えでハックの上に立っているのかを経験して、『自分だったらこうしてほしいかも』と思うこともあった。(スキップに)かかるプレッシャーをスイーパーが軽減してあげられる」。

ロコ・ソラーレは3月に世界選手権(スウェーデン)を控える。銀メダルを獲得した16年以来、7年ぶりの大舞台で、学びを生かしていく。