初出場の中井亜美(14=TOKIOインカラミ)は67・28点の高得点をマークして3位につけた。「自分が思っている以上に点数が出たのでそこは良かったと思います」。得点を確認すると笑顔をみせた。

冒頭からジャンプはダブルアクセル(2回転半)、3回転のルッツ-トーループ、3回転ループと加点を得た。「ジャンプの前の流れだとかを最近は大事にしていたので、そこが伸びたんじゃないかなと思います」と意識してきたスケーティングも手応えがあった。

4位だった昨年12月のジュニアGPファイナルを「自分が納得いく演技があまりできなかった」と振り返る。特にフリーではジャンプでわずかな回転不足などがあり、思うような加点を得られなかった。「そこで学んだことを、世界ジュニアでは同じミスをしないように、残り少ないんですけれど、頑張っていけたらと思います」。そう期して、今大会に臨んでいた。

昨年末の全日本選手権では、フリーで存在感を発揮した。冒頭にトリプルアクセル(3回転半)から3回転トーループの連続技を決め、もう1本の3回転半も着氷してみせた。SP8位から4位に順位を上げて、シニア勢に交じっても好成績を残していた。

「(3回転半を)2本決めたい」。年明けから滑り込んできた勝負のフリーは3日(同4日)。同門の先輩で世界選手権代表の渡辺倫果からは「大舞台だけど頑張ってきてね」とエールを送られた。「倫果ちゃんが言うように。この舞台を楽しめたんじゃないかなと思います」とリンクに立つ。