女子日本代表のロコ・ソラーレ(1次リーグ6位)が強豪カナダ(同3位)とのプレーオフに臨み、延長戦(エキストラエンド)の末、4-6で敗れた。

銀メダルを獲得した16年以来、7年ぶり2度目の世界選手権で奮闘したが、悲願の世界一には届かなかった。

序盤はお互いが好機を生かしきれず、前半を2-2で折り返した。主導権を握りたいロコ・ソラーレは、有利な後攻の第6E(エンド)で複数点のチャンスを形成したが、1点スチールを許し、流れを引き寄せられなかった。

3-4の後攻第10Eでは、スキップ藤沢五月(31)が第7投で自チームのNO・1ストーンを弾き出すミスショット。このエンドは1点にとどまり、延長の第11Eで力尽きた。

藤沢は第10Eでの一投を悔やんだ。「10エンド目は勝てるエンドだった。勝てる展開を、私以外のみんなが作ってくれた。その中で私が決めきれなかった。あの一投だけが今日の負けの原因だったかなと思う」。淡々とした口調で、敗戦の責任を背負いこんだ。

悔しい敗戦となったが、成長を示した大会でもあった。今大会は中盤に3連敗を喫し、1次リーグ突破に暗雲が垂れこめたが、持ち前のコミュニケーションで徐々にアイスに対応。土壇場から4連勝を飾り、プレーオフに進出した。

サード吉田知那美(31)は悔しさをにじませながらも、手応えを口にした。

「7年前の自分よりはフィジカルもカーリングのスキルも成長できたと思う。全ては事前準備だと思うので、またこのチャンスがくるように頑張りたい」

果たせなかった7年前のリベンジへ、締まった表情で次を見据えた。

勝利したカナダは決勝進出を懸け、日本時間26日午前0時からノルウェー(同2位)との準決勝に挑む。