有力選手が相次いで敗退する波乱の初日となった。

女子は57キロ級で3月のグランドスラム(GS)タシケント大会を制した玉置桃(三井住友海上)や、同48キロ級の立川莉奈(福岡県警)が初戦敗退。男子66キロ級で阿部一二三と丸山城志郎の世界2強を追う存在の田中龍馬(筑波大)、同73キロ級では昨年のGS東京大会2位の古賀颯人(慶応高教)、同81キロ級でGS東京覇者の小原拳哉(パーク24)も1回戦戦で敗れた。

28年ロサンゼルス五輪をうかがう若手も、男子60キロ級でGS東京準優勝の近藤隼斗(国士舘大)、グランプリ(GP)アルマダを制した福田大和(滋賀・比叡山高)、同73キロ級のホープ田中龍雅(筑波大)、さらにはGS東京で初優勝した女子48キロ級の宮木果乃(日本大)が初戦で散った。

続く準決勝でも、男子60キロ級で元世界王者の永山竜樹(SBC湘南美容クリニック)や3連覇を狙っていた古賀玄暉(旭化成)、同73キロ級の大吉賢(SBC湘南美容クリニック)、女子52キロ級の志々目愛(同)ら第一人者が次々敗退した。

もちろん、決勝に勝ち上がった選手も実力者ばかりだ。女子57キロ級の東京オリンピック(五輪)銅メダリスト芳田司(コマツ)や男子66キロ級の藤阪泰恒(パーク24)、同81キロ級の老野祐平(帝京平成大)らが決勝に駒を進めている。