3月の世界選手権(さいたまスーパーアリーナ)で6位となった友野一希(24=上野芝スケートクラブ)は、89・36点で初出場となった舞台のSPを終えた。

先月末からアイスショーへの出演を続け、疲労感はあるが、「もう調子が上がっていると思い込んでやるしかないので」と明るく振る舞ってきた。シーズン最終戦へ、「気持ちも切れてなかった」としっかりと備えてはきた。

冒頭の4回転-3回転のトーループを勢いよく決めた。続く4回転サルコーは着氷でこらえ切れずに転倒したが、持ち味のスピード感豊かなステップシークエンスなどで会場を盛り上げた。

○…史上初めて4回転半ジャンプに成功したマリニンが、最終滑走で会心の演技を披露した。冒頭の4回転ルッツ-3回転トーループ、4回転トーループに成功。今季世界最高の105・90点に「やっと完璧にできた」と満足した。

◆世界国別対抗戦 8度目の開催となる国際スケート連盟(ISU)公認大会。世界6カ国が男女シングル各2人、ペア1組、アイスダンス1組の4種目8人で争う。各種目、優勝は12点、2位は11点…と与えられ、合計点で優勝国を決める。日本の他に米国、カナダ、韓国、イタリア、フランスが参加。SP、フリー(アイスダンスはリズムダンス、フリーダンス)ごとに区切り、総合得点での順位は得点としない。各出場者(組)の総合得点はISU公認記録となる。