フィギュアスケート男子で世界選手権6位の友野一希(24=上野芝スケートクラブ)が6日、名古屋市内で行われた医療機器メーカー「コラントッテ」のトークイベントにサプライズで登場した。

世界選手権2連覇中の宇野昌磨(25=トヨタ自動車)がファンと交流する、今回で6度目の開催となったイベント。トークの途中で宇野が「友野一希くんは本人が興味があるか分からないけれど、何でも興味があるように聞いてくれる」と日常のやりとりについて言及すると、その流れで友野がサプライズで登場した。会場は大歓声に包まれた。

友野も2月にコラントッテとアドバイザリー契約を締結。宇野が同社のネックレスをつけていたのを見て「格好いい!」と思ったといい「人生で初めて、自分でお金をためて買ったネックレスがコラントッテさん。昌磨くんのモデルより、ちょっと安いヤツを買いました」とほほえんだ。

宇野とは19年グランプリ(GP)シリーズ・ロシア杯での出来事が印象深いという。同杯では宇野が4位、友野が8位と実力通りの力を出し切れなかった。

「試合が終わって、夜明けまで2人で今後の話をしていました。それまで(18年平昌)オリンピックも見ていて、昌磨くんといえば『とても強い』『自分の目標に向かって、ひたすら突き進んでいる人』という印象がすごくありました。その時、初めて昌磨くんの口から弱音じゃないですけれど、苦労していることを聞いた。『昌磨くんも人間なんだな』と感じました」

2人は2季連続で、そろって世界選手権に出場。今季は宇野が2連覇、友野が6位入賞を果たし、次回大会の出場枠最大「3」確保に貢献した。【松本航】