ラグビー「リーグワン」の花園近鉄ライナーズは21日、東大阪市花園ラグビー場で、ファン感謝祭イベントを行い、今季のチーム活動を終了した。

オーストラリア代表のSOクエイド・クーパー(35)は、入れ替え戦の末に残留を決めたシーズンを「苦い思い出と良い思い出がまざった感じ」と振り返った。

左アキレス腱(けん)断裂で長期離脱していたクーパーは、4月22日のリーグ最終戦で復帰した。15秒の出場で入れ替え戦出場権を得ると、入れ替え戦第2戦ではトライも決めて残留に貢献。「ここでずっとやっていこうと思っているので、この先につながる試合になった」と前向きに話した。

ただ、満足はしているわけではない。「(負傷離脱から)戻ってきた時には、前より強くなっているな、前より走れるようになっているなという感覚があった。でも、フィジカル的にもメンタル的にも、まだまだ学んで成長していきたい」。今季不完全燃焼に終わった世界的スターは、謙虚な姿勢で来季の活躍を誓った。