カーリング女子で22年北京オリンピック(五輪)銀メダルのロコ・ソラーレ藤沢五月(32)が22日、茨城県水戸市で開催されたボディメイクコンテスト「MOLA CUP」に出場した。ビキニクラスで3位、オープンクラスで2位と健闘。その激変ぶりにファンからは驚きの声があがっている中、同大会を主催したFitness World Japan(FWJ)が23日、公式YouTubeチャンネルでハイライト動画を公開した。

大会直前の舞台袖で出場者へマイクが向けられる中、「驚きの初出場選手が!」との字幕とともに藤沢が登場。全身ムキムキのビキニ姿で「藤沢五月です」と自己紹介した。インタビュアーから思わず「あの藤沢五月なんですよね?」と尋ねられると「“あの”でしょうか?」とうなずき返した。今月14日のシーズン開幕会見後には、ファンの間で「痩せすぎでは?」と心配もされたが「元気です!」と笑顔で臆測を一蹴した。

出場理由を問われると「ボディビル系の方のYouTubeを見るのが好きで。もともと職業柄トレーニングするのが大好きというのもあって、YouTubeでいろんな方のボディメイクを見て、いつか出てみたかった」と告白。最初に関心を寄せたYouTuberは「カネキンさん」と打ち明け、「カネキンさん、見てまーす!」とラブコールを送った。

ロコ・ソラーレのチームメートとも相談の上で出場を決断。「若干無理を言って『出ていい?』って聞いて、挑戦っていう形でさせていただきました」と舞台裏を打ち明けた。カーリング界では軽井沢SCクラブの山口剛史(38)ら、筋トレ好きの選手も多いが「ボディメイクに出るまでの方は聞いたことがないかもしれない」と語り、“先駆者”となったことをちょっぴり誇らしそうにした。

コンテストに心をひかれた理由の1つが「エンタメ性」だという。「(カーリングでも)海外ではエンタメ性があるんですけど、そういうのもすごくいいなと思った」。同大会へは「すごく楽しみにしていました。同じ減量を経験されて、ライバルではなく、高め合ってきた仲間だと思っている。皆さんと楽しみながらやっていければなと思っています」と意気込んでいた。

ビキニクラスで3位となった後にもインタビューを受け「正直、勝負事なのでできることなら優勝したかった気持ちもある」と負けず嫌いの素性をのぞかせつつ、「私自身も楽しかったです。こんな貴重な経験をさせていただいて、3位という結果をいただけてすごくうれしく思います」とニッコリ。今後のコンテストへの出場予定については「カーリングの現役も継続しているので、いつというのは分かりませんが、もしチャンスがあればという感じ」と再参戦の可能性も示した。