昨季の4大陸選手権3位の佐藤駿(19=明治大)が今季初戦に臨み、合計235・78点で2位に入った。フリーで157・71点をマークした。

冒頭で4回転トーループに成功すると、4本目でも4回転-3回転の連続トーループを決めた。リンクサイドで見守る選手から歓声もあがったが「すごくうれしかったんですけど、それどころじゃなくて後のことで心配だったので」と苦笑い。新フリー「四季」は後半で曲調がアップテンポとなり、これまで以上に体力が必要となる。

「体力がきつくて全力を出しきれなかった。曲に追いつこうと思ってやってしまっている」

ただ、静かな声で反省しながらも「(後半でアップテンポになる曲は)今までやったことがなかったので、成長できるシーズンになる」と前を向いた。

左肩手術からの復帰シーズンとなった昨季は、思い描くシーズンインとは程遠かった。「去年の最初の試合はほんとにひどかった」。そこから国際大会で結果を残し、さらなる飛躍を期す今季は順調にシーズンを迎えた。「ジャンプもまとまってきている感じもありますし、(4回転)フリップも降りることができたのは成長してきているのかな」とポジティブに現在地を捉えている。

切磋琢磨(せっさたくま)できる仲間もいる。前日11日夜に公園へ出かけ、一緒に「目隠しチャンバラ」で遊んだ三浦佳生(18=オリエンタルバイオ/目黒日大高)へは、4回転サルコーのコツをたびたび尋ねている。「幅もあって、高さもある。世界で一番」。ライバルの武器から、成長材料を会得しようとしている。

今季はスケーティング技術の強化に重きを置きつつ、昨年4位の全日本選手権での表彰台を見据える。純粋な思いが今の自分を支えている。

「スケートが楽しいという感情が、モチベーションになっているのかなと思います」

新たなプログラムに挑戦し、仲間と競い合うシーズン。滑る喜びをかみしめながら、前に進む。【藤塚大輔】