フィギュアスケート男子で世界選手権2連覇中の宇野昌磨(25=トヨタ自動車)が、今シーズンへの思いを語った。

29日、都内で自身がブランドアンバサダーを務めるスポーツメーカーミズノのトークイベントに参加。3月に行われた世界選手権で日本勢男子史上初の大会連覇を果たすなど充実のシーズンとなった昨季について、「結果を通して改めてスケート人生を考える年になった」と振り返った。そして、「競技とアイスショーに全力で向かって行ければと思います」と今季の抱負を語った。

新SPはステファン・ランビエル・コーチの振り付け。「プログラム構成も特に変えることは無いけど…」とした上で、「言葉を選ばずに言うと今年のはやりやすいです」と明かした。

ランビエル・コーチの振り付けは「いつも絶妙にやりにくいんです」という。「右で踏み込んだら次は左で行くのがセオリーなんですけど、右で踏み込んだのに次も右で行くのがステファン。ステップも反対回りは苦手」と本音をぽろり。「それが今年は少ないので割とやりやすいかなという印象」と、頬を緩めた。

お披露目前の新フリーは宮本賢二氏の振り付けで、こちらは逆に難関という。「宮本先生にしてはいつもより難しめ。いつかお披露目しますが、初めて曲をきいた時はかなり『もう~』という感じだった」と包み隠さずに話し、会場を沸かせた。

アイスショー「ワンピース・オン・アイス」では主人公であるモンキー・D・ルフィ役を演じるなど、新たな挑戦を続けている。

「今までは競技者としての自分をアイスショーで見てもらうことを考えてきたが、競技に向けてのプログラムではなく、アイスショーにあった自分の表現ができればと考えている。競技に向かって、今までのように『24時間を競技に向けて』というよりも、長く続けられることを考えて頑張っていきたいと思います」。

変化があった心境を赤裸々に話し、さらなるステップアップへ意欲を示していた。