昨季5位の近大が同3位の同志社大を破って、今季初勝利を挙げた。
序盤から先手を取って勝利した近大において、大きなポイントになったのがペナルティーゴール(PG)だった。前半、同志社大にトライを決められて12-5に迫られたところから、近大は後半22分までに4度のPGを立て続けに決め、24-7に点差を広げて優勢に。神本健司監督(45)も「キックで試合をうまく進められた」と振り返った。
キッカーを務めたのは、SO半田裕己(4年=天理)。この試合のプレーヤーオブザマッチにも選出された共同主将は「キックは人一倍努力してきたつもり。変に決めようとせず、フォームに集中することを考えていました」。後ろに3歩、左に2歩と決めた位置からの安定したキックで16点をたたき出した。
天理高3年時に、春の選抜大会で得点王として4強入りの原動力になった。ただ「近大に行って、強い天理大を倒したい」と、2学年上のSO福山竜斗(23=三菱重工相模原ダイナボアーズ)を追って、近大に進学。最終学年で共同主将を任されている。初戦の関学戦は序盤にリードしながらも逆転負けとなったが、この日は名門相手に堂々の戦いぶり。「目標は関西一と全国ベスト4」と話し、関西リーグの勢力図を塗り替える意欲を見せた。