プロバスケットボール男子のBリーグで、今季1部に昇格した長崎ヴェルカは26日、今夏のワールドカップ(W杯)で日本代表のパリ五輪(オリンピック)出場権獲得に貢献した馬場雄大(27)との契約に基本合意したと発表した。開幕12日前に、電撃的にB1復帰した。アルバルク東京に所属していた18-19年シーズン以来5季ぶりの国内参戦となる。
正午から長崎市内のホテルで入団会見を開き、白のTシャツ姿で「はじめまして、長崎ヴェルカのファンの皆さま、携わっている皆さま、馬場雄大です。こうしてBリーグに戻ってくることになったからには、もちろんチームとして優勝を目指してやっていきたい。ずっとNBA選手になりたい目標があって、そこを考えながらチーム選びしてきた中で、長崎の環境面、スタッフに世界一の米国で経験を持った方も多く、パリ五輪に向けて1年弱しかありませんが、最も成長できる環境だと思い、このチームを選ばせていただきました」とあいさつした。
伊藤拓摩社長は「本当にうれしいニュースをお届けできた」とした上で、背番号は日本代表と同じ「18」と発表。獲得経緯については、馬場が米NBAダラス・マーベリックス傘下のテキサス・レジェンズに所属していた19年、同チームで伊藤社長がアシスタントコーチをしていた縁で、今夏のW杯後に獲得を打診したという。
富山出身の馬場は筑波大を経てB1アルバルク東京で活躍。19年秋に渡米し、レジェンズでプレー。20年に、オーストラリア・メルボルンに本拠地を置くNBLのユナイテッドに移籍した。21年秋にレジェンズに戻り、22年3月にユナイテッド再加入。同年秋にレジェンズと3度目の契約を結び、1シーズンを過ごした
今夏に沖縄などで開催されたW杯は所属先がない状態で臨み、妻で女優の森カンナが「さて、馬場よ就職活動が待っているぞ、、笑」と投稿して新天地が注目されていた。
◆馬場雄大(ばば・ゆうだい) 1995年(平7)11月7日、富山市生まれ。筑波大在学中の17年にB1A東京に入団し、連覇に貢献。19年秋から米国やオーストラリアでプレーした。日本代表では19年の中国W杯、21年東京五輪、23年W杯に出場。ポジションはシューティングガードおよびスモールフォワード。21年7月に森と結婚した。198センチ、90キロ。血液型AB。