来夏のパリ五輪予選として開催される男子W杯バレーが開幕し、日本代表(世界ランキング5位)は初戦でフィンランド(同28位)を3-2で下した。8カ国総当たりの9日間7戦の短期決戦で、上位2カ国に与えられる来夏のパリ五輪出場権獲得へ、苦戦しながらも白星発進した。

2-0から2-2に追い上げられ、最終第5セットでは10-12とリードを許す場面もあった。試合後のコート上のインタビューでは主将の石川祐希(27=ミラノ)に笑顔はなかった。

「良いところはあまりなかったかなと思う。1セット、2セットは出だしで出れたが、少しミスが多かったです」。

口をついたのは反省。特に終盤はサーブで狙われ、サービスエースを許す場面もあるなど、本調子とは思えないプレーもあった。得点も13得点と伸ばせなかった。それでも、大声援を味方に、何とか競り勝った。

「出だしは勝って良かったったですが、個人的にもっとパフォーマンスを上げないといけない。明日以降は切り替えて臨みたい」「このあと残り6戦、絶対に勝って五輪の切符を取るので、引き続き応援をお願いします」。

引き締まった表情で連勝街道を誓った。

◆パリへの道 パリ五輪出場枠は開催国フランスを含む12。五輪予選のW杯バレーは、世界ランキング上位24カ国が8カ国ずつ3組に分かれ、総当たりで対戦。男子はブラジル(同A)、日本(同B)、中国(同C)で30日に開幕し、各組上位2カ国の計6カ国ずつが出場権を得る。残る5枠はネーションズリーグ(VNL)予選ラウンド終了時(6月)の世界ランキングで決定。日本がW杯バレーで出場権を逃した場合は、VNLに出場し、ポイントを重ねてランキングをより上位に上げることが必要。W杯バレーでの大陸別の切符獲得状況も、重要な要素となる。

【バレー】日本男子W杯開幕!初戦フィンランドにフルセット勝利 パリ五輪切符へ第一歩/詳細