来夏のパリ五輪予選を兼ねる男子W杯バレーは第2日を迎え、日本代表(世界ランキング5位)は第3戦で同20位のチュニジアに3-0でストレート勝ちし、2勝1敗とした。
スコア
日 本 | 3 | 25-14 25-16 25-15 | 0 | チュニジア |
第1セット
日本のスタメンはアウトサイドヒッターに石川祐希、高橋藍、ミドルブロッカーは小野寺太志、初スタメンとなる高橋健太郎、セッター関田誠大、オポジット西田有志、リベロ山本智大が名を連ねた。
小野寺のクイックで先制し、西田、高橋藍が続き、3連続得点。9-5からは石川のバックアタック、高橋藍のフェイント、小野寺のブロックなどで多彩に4連続得点を挙げ、リードを広げた。21-12の場面ではビックプレーが飛び出した。相手アタックを拾ったボールが後ろにそれたところを、関田が片手でレシーブ。高橋藍がこれを打ち込み、得点。その後も日本は得点を重ね、25-14でセットカウントを先取した。
第2セット
小野寺のクイック、ブロックの2連続得点で先手を取った。
3-2から石川の3得点を含む、4連続得点でリードを広げる。10-5からは西田がブロックアウトを誘うスパイク、サービスエースを決め連続ポイント。今大会初スタメンの高橋健も起用に応えクイックを軸に効果的に得点を挙げた。18-10の場面でアウトサイドヒッター富田将馬が今大会初出場し、好レシーブを見せるなど奮闘。西田と高橋藍のサービスエースなどでリードを広げ、最後は石川のアタックで締め25-16でセットカウントを連取。2-0とした。
第3セット
スタートからリベロ小川智大が今大会初出場。好レシーブをみせて高橋藍の先制点につなげ、3連続得点を挙げた。
順調に得点を重ね、11-6の場面では、西田がこの日4本目となるサービスエース。高橋健はクイック、サービスエースをマークし、第3セットもスタメン起用に応える活躍。この日は危なげなく“魔の第3セット”を、25-15で奪い、セットカウント3-0。今大会初のストレート勝ちとした。
試合前
男子W杯バレー日程
パリ五輪への道
パリ五輪出場枠は開催国フランスを含む12。五輪予選のW杯バレーは、世界ランキング上位24カ国が8カ国ずつ3組に分かれ、総当たりで対戦。女子は中国(プールA)、日本(同B)、ポーランド(同C)で開催され16日に開幕する。男子はブラジル(同A)、日本(同B)、中国(同C)で30日に開幕し、男女いずれも各組上位2カ国の計6カ国ずつが出場権を得る。残る5枠は、男女ともに来年のネーションズリーグ(VNL)予選ラウンド終了時(6月)の世界ランキングで決定。日本がW杯バレーで出場権を逃した場合は、VNLに出場し、ポイントを重ねてランキングをより上位に上げることが必要。W杯バレーでの大陸別の切符獲得状況も、重要な要素となる。
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