SP首位の三宅星南(21=関空スケート)は、フリー4位の134・79点で、合計213・61点の2位となった。
「強い気持ちで滑れたのは良かったけど、ジャンプ、スピンでミスしたのは本当に悔しい」。
序盤はフリップ-トーループの連続3回転を降りて、トリプルアクセル(3回転半)と2回転ジャンプのコンビネーションも着氷。ただ、後半に3回転サルコーで転倒するなどミスが出た。
練習でもなかなか入らなかった3回転サルコー。全日本の切符がかかる重要な大会で、チャレンジしたのにはわけがある。
「最後まで入らなくて、順番を変えようか、とかもあったけど、大ちゃん(高橋大輔氏)に相談したら『予定してる場所で跳ぶことが今後につながる』と言ってもらった。失敗したけど『ちゃんとしめられたのは良かった』と言ってもらえました」
高橋氏は、長光歌子コーチがグランプリ(GP)シリーズ第1戦スケートアメリカで吉岡希(法政大)に同行する間、臨時コーチとして見てくれた。憧れの人の言葉に、間違いはなかった。
「課題を残して全日本を迎えられるのは良かった」。全日本に向けて、さらに磨きをかける。
全日本には上位6人が進出。優勝した織田信成は、日本アンチ・ドーピング機構(JADA)への届け出の不備などにより出場が認められず、7位の本田ルーカス剛史が繰り上げで出場となる。
今大会の上位成績は以下の通り。
<1>216・75点 織田信成(大阪スケート倶楽部)
<2>213・61点 三宅星南(関空スケート)
<3>207・00点 杉山匠海(岡山大)
<4>203・83点 櫛田一樹(倉敷FSC)
<5>200・02点 木科雄登(関大)
<6>198・88点 佐々木晴也(京大)
<7>195・21点 本田ルーカス剛史(木下アカデミー)