聖和学園(宮城)が広島皆実を58-55で下し、ベスト8入り。U18日本代表の阿部友愛(2年)が、35得点13リバウンドのダブルダブルを達成。第4Q終了間際には内田理香(2年)に決勝アシストを決めるなどベスト8進出に大きく貢献した。

54-55の1点ビハインドで迎えた第4Q残り20・2秒、コート右サイドの阿部からゴール下に切れ込んだ内田にダイレクトパスが通った。内田はそれを冷静にレイアップシュート。56-55と逆転に成功し、同Q残り9秒9で高瀬ゆのか(3年)がファウルで得たフリースロー2本を決めて勝負は決した。

阿部はこの日決勝アシストを含む35得点13リバウンドと大活躍。初戦の市前橋(群馬)戦では28得点を挙げたものの、2回戦星城(愛知2位)戦は相手の徹底マークにあい、12得点に抑え込まれた。「2回戦は気持ちの迷いがあった。今日は(シュートを)打ち切るって決めていて、その通りにちゃんと打ち切れた」。小野裕監督(47)は「昨日はあれだけ引かれて守られて苦しかった。でも、今日は(広島皆実が)真っ向勝負してくれたので、そういう意味では阿部もテンションが上がってアタックできた」とたたえた。

8月の全国高校総体(北海道)に続くベスト8入り。次は大会連覇と高校3冠を目指す第1シード京都精華が相手だ。京都精華はこの日、188センチの高さを誇るセンターのディマロが37得点15リバウンドの活躍。下妻第一(茨城)を95-69と一蹴した。阿部は26日の準々決勝・京都精華戦に向けて「今日のように自分がどんどんアタックしていって、4番の(高瀬)ゆのか先輩と8番の内田との合わせをよく見ながら積極的にシュ-トを打つのが大事」と意気込んだ。絶対王者・京都精華に真っ向勝負を挑む。

◆テレビ放送 男子決勝は29日午後1時からテレビ朝日系で、女子決勝は28日正午からBS朝日でともに生放送

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