開志国際(新潟1)がV2に向けて好発進した。初戦の2回戦、四日市メリノール学院(三重)に97-35で大勝した。相手をロースコアに抑えながら、100得点に迫る62点差勝ち。登録メンバー全員、15選手をコートに繰り出しての勝利で、「全員バスケット」を大舞台で見せつけた。26日の3回戦では8強入りを懸けて羽黒(山形)と対戦する。

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ゴール下に切り込んだPG平良宗龍(2年)が、右45度からレイアップを決めて、開志国際の冬がスタートした。第1クオーター(Q)開始15秒のゴール。主将のPG沢田竜馬(3年)も2連続3点シュートで続いた。勝利に向かって、走り出したらもう止まらない。第1Qの4分39秒には先発メンバー全員がスコア。ベンチスタートの控え選手を投入しても勢いは変わらなかった。第2Qを終えて46-15と大差のリード。その間、控え選手8人を投入した。プレータイムをほぼ全員でシェアして全員で勝利をつかんだ。

4強止まりだった今夏のインターハイの苦い経験が教訓になった。富樫英樹監督(61)は「僕自身、代える勇気がなかった」と主力をベンチに下げて交代要員をコートに送り出すのをためらっていた。準決勝の日本航空(山梨)戦で途中投入した控え選手はPG清水脩真(2年)だけ。夏に交代メンバーを育てなかった“ツケ”を払うため、冬に向けて選手層に厚みを加えてきた。

全国強豪8チームが集った「U18日清食品トップリーグ」(9~11月)ではゲーム状況をあえて無視した。時間を区切ってコートのメンバーを入れ替えるなど大胆な交代を行いながらも、全勝で優勝した。「選手もレベルアップ。層が厚くなっていい雰囲気」と話した沢田は手応えを実際のコートで実感した。

冬初戦の四日市メリノール学院戦でベンチメンバー全員投入を第4Qの残り5分42秒に「完成」させた。SG前田ヘンリー有聖(2年)が15人目にコートに足を踏み入れた。プレータイムをシェアして消耗を抑えながら勝利を決めた。富樫監督は「試合に出場しない3年生が練習で頑張る。ベンチ外の3年らがチームを盛り上げている」と言う。まさに全員バスケット。大会2連覇へ、開志国際は全員で戦う姿勢を見せた。【涌井幹雄】

◆テレビ放送 男子決勝は29日午後1時からテレビ朝日系で、女子決勝は28日正午からBS朝日でともに生放送

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