第103回全国高校ラグビー大会が27日、大阪・花園ラグビー場で開幕する。注目校を紹介する3回連載の最終回は、初出場でBシードの関大北陽(大阪第1)。強豪ひしめく大阪から、03年度の大阪朝鮮高以来20年ぶりの初出場校になった。「アレ」を実現した阪神岡田彰布監督の母校にとって、初めての花園で達成したい「アレ」=8強進出。30日の初戦は早実(東京第一)と天理(奈良)の勝者と3回戦で激突する。
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激戦区の大阪に風穴をあけ、創部11年目で初出場を果たした。NO8永井玲雅主将(3年)は「大阪から出場ということで簡単には負けられない。ベスト8以上を目標に置いています」と宣言。野球部OBの阪神岡田監督は38年ぶりの日本一を達成した。ラグビー部の「アレ」は8強進出だ。
今年2月。永井は部内投票で主将になった。新体制になって訴え続けたのは「勝利にこだわる」だった。昨年の地区大会決勝で常翔学園に敗れた後、心に浮かんだのは「もう少し練習しておけば良かった」という後悔。すがすがしさはなく、不完全燃焼だった。
思い返せば、同校を進学先に選んだきっかけも地区大会決勝だった。中3時に4歳上で同校のNO8だった兄・玲慈さんが敗れる様を見て「大阪の歴史を変えたい」と一念発起。大阪は09年度以降、東海大大阪仰星、常翔学園、大阪桐蔭、大阪朝鮮高が代表を独占していた。花園常連校からの誘いを断って、進学した。
主将になって、あらためて「花園出場」をチームの目標に設定した。負けるにしても「やりきった」と思える状態で臨めるように、毎朝7時30分から約1時間タックルを特訓。「自分が練習の量、質を高くしないとついてきてくれない」とチーム一の努力を重ねた。その姿に、梶村真也監督(42)からは「一番体を張る選手」と信頼され、後輩からも「器が大きい」と慕われるリーダーとなった。その姿は仲間たちにも波及。自主性はチームカラーとなり、円陣で意見が飛び交う活発な光景がある。
永井主将は「ディフェンス特化型のチーム」と言い、守備から流れを作ってアタックにつなげる展開を期待。4年前から目標としてきた花園初戦まで残り3日。強豪ぞろいの大阪を勝ち上がってきた誇りを胸に「関大北陽の名をとどろかせたい」と奮い立つ。【竹本穂乃加】
◆永井玲雅(ながい・れいが)2005年(平17)5月1日、大阪・摂津市生まれ。吹田ラグビースクール出身で、4歳年上の兄、玲慈さんの背中を追って、同じ関大北陽に進学した。ポジションはNO8。身長174センチ、体重97キロ。


