流通経大柏(千葉)が大阪桐蔭(大阪桐蔭)との接戦に敗れ、5大会ぶり2度目の4強入りを逃した。

前半3分、大阪・寝屋川市出身のSH三田村喜斗(3年)が先制PGを決めた。

相手のトライで一度はリードを許すも、再び前半22分に三田村のPGとFB丸岡大地斗(りくと、3年)のトライで逆転。

13-7で折り返した。

しかし後半開始直後の2分に相手フッカーの西野陽(3年)に2トライを奪われた。後半は得点がなく、逆転負けで花園を去ることになった。

三田村は「自分たちは、1つ1つ刻むように得点を、と話していて、プラン通りの1トライ1ゴールの差で攻められたけど。自分たちのミスから得点された」。

170センチ、74キロの三田村は、中学時代からSHに専念。強みのスピードを生かして、パスやキックを磨いた。2大会連続となる地元に近い花園への凱旋(がいせん)。試合前、小学生からの友人に「がんばれよ」とハイタッチを交わして送り出され、母からも「ここでしたら、みんなが応援してくれて気持ちいいよ」。

毎年1月3日、家族恒例行事の花園観戦日。2年連続の花園でトライも決めた。「流経がベスト4をとった時に『あのチームに行きたい。かっこいい』って決意して。ベスト4が狙えた試合で今日は勝てなくて悔しい」。小学生時代に対戦した経験がある、大阪桐蔭のNO8上野凌大(3年)、WTB永井翔大(3年)と花園での再会も実現。「自分たちの分まで頑張ってほしい。『対戦してくれてありがとう』」。

次の舞台でのプレーも決まっている。「全国大会という形で、地元に帰って、応援してくれる人がいるって本当に力になる。次のステージで必ず結果で恩返しする」。再び、頂点を目指そうと晴れやかな笑顔で聖地を離れた。【中島麗】

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