日大の青木祐奈(21)が初優勝を飾った。

ショートプログラム(SP)首位から、フリーは124・08点、合計193・61点とし、2位で193・18点の住吉りをん(明治大)を0・43点差で振り切った。「すごい楽しくて。応援が他の試合とはまた違った雰囲気であるので、のびのびと、その声援を力に変えられたかなと思います」と喜んだ。

冒頭、3回転ルッツから続く持ち味の3回転ループへの連続技は回転不足となり、前半のジャンプでもわずかなミスはあったが踏ん張った。最後まで集中力を切らさずに「年末年始であまり練習をしてなかった割には、まとめられたかな」とうなずいた。

今季はNHK杯でGPシリーズ初出場で5位、全日本選手権では9位。大学の最終学年、節目のシーズンに過去最高の成績を残してきた。大学生活の締めくくりの大会でも優勝。今季の開始時には「90%ぐらい引退と思っていた」という気持ちには変化もある。「いまは半々になりつつあります」と本音を明かす。

今後は今月末の国民体育大会(苫小牧)に出場。その後はアイスショー「滑走屋」の出演も控える。「たくさんの方にお会いできるので、そこでまたお話とか聞けたら。そこでまた選択肢をさらに広げて考えていきたいなって」と見通した。