男子で6年ぶりの優勝を飾った張本智和(智和企画)が、女子で準優勝の妹美和(15=木下アカデミー)とのパリ五輪出場へ思いを口にした。

男子決勝直前に行われた女子決勝の試合自体は見ていないとした上で、「1ゲーム目、9-5から逆転されてしまったと聞いた。それが早田選手の強さ」と分析。そこからストレート負けした美和には、同様の展開でも2ゲーム目以降に立て直す力が必要と説いた。

その上で兄は、今大会における妹の成長に言及。「彼女はまだ15歳。今大会では(練習の)成果が本当に出たと思う。2位だけれど喜んでいいと思うし、オリンピックの3枠目は、僕は妹に出てほしい。僕は何もできないですけれど、兄として、そして男子の1選手として、妹が3枠目にふさわしいと思っています」と話した。

五輪シングルス代表2枠を争うレースは26日に決着。男子は張本と戸上隼輔(明治大)、女子は早田ひなと平野美宇で確定した。残る団体戦メンバー1枠はシングルスの2人とダブルスが組め、活躍が期待される選手が選ばれる。

女子の団体戦メンバー候補には、ポイント3番手の伊藤美誠(スターツ)や張本美和が挙がる。

◆パリ五輪への道 最大3人が出場。日本は2月の世界選手権団体戦(釜山)8強で団体出場権(3枠=シングルス2枠含む)を得る。国内のシングルス代表選考レースは、今回の全日本選手権で終了。上位2人が「シングルスおよび団体戦代表候補予定選手」、残る1人の「団体戦代表候補予定選手」はシングルスで選出の2人とダブルスが組め、団体戦で活躍が期待できる選手となる。全日本は優勝=120点、準優勝=100点、4強=80点、8強=50点、16強(6回戦敗退)=20点、32強(5回戦敗退)=10点に設定されている。