【上海(中国)30日=竹本穂乃加】世界王者の「りくりゅう」こと三浦璃来(22)木原龍一(31)組(木下グループ)が、昨年9月以来の実戦復帰を前に、公式練習に参加した。

午前の練習後には、前日29日にドーピング問題で4年間の資格停止などの処分がスポーツ仲裁裁判所(CAS)下されると発表されたカミラ・ワリエワ(ロシア)について言及した。

木原は「頑張ってきたことが正当に評価されて、メダルが頂けることはものすごくうれしいですけど、2年も前のことなので、皆さん次の目標に向かって進んでいますし、こうして僕たちも4大陸に向けて集中してきている。出場したメンバーでみんなでお祝いができたら素晴らしいことだと思うけど、今目の前にある自分たちのことに集中していきたい」と話した。

三浦も「同じです」と同意した。

「りくりゅう」も出場した22年北京オリンピック(五輪)で、ワリエワのドーピング問題が発覚。ワリエワが出場したロシア・オリンピック委員会(ROC)が団体で「暫定」1位となっていたが、IOC(国際オリンピック委員会)や国際スケート連盟(ISU)がROCも失格と判断すれば、日本が銀メダルに繰り上がることになる。

「りくりゅう」は、同五輪の団体メンバーだった。

団体に出場した日本代表選手の手元には、メダル自体届いていない。