節目の大学4年シーズンを送る青木祐奈(22=神奈川・日本大)が来季の進退について、揺れる胸中を明かした。今月上旬には、引退か現役続行かの比率を「半々」と語っていたが、「6対4くらいに移ったかな」と心境の変化を口にした。

成年女子フリーに出場し、合計167・37点で8位。武器のルッツ-ループの連続3回転ジャンプやダブルアクセル(2回転半)-オイラー-3回転フリップの連続ジャンプは降りたが、後半ではジャンプの失敗が続いた。「後半がちょっと乱れてしまった。あまり練習で失敗しないジャンプだったので悔しいです」と肩を落とした。

大学ラストイヤーを迎えた今季は躍進。初のGPシリーズ出場を果たすと、全日本選手権では9位に入った。今月上旬の日本学生氷上競技選手権(インカレ)でも初優勝した。

ただ、今大会のショートプログラム(SP)で58・41点の7位となった後には「練習ではショートもミスなくできていた中で崩れてしまった」と心が揺れ動いた。フリーを終えて「練習でできていたことを本番でもできるように克服するためには、今の何倍も努力が必要になる。そこまでの覚悟ができていないのかな」と率直な思いを吐露。「もちろん、まだ決めてはいませんが」と強調した上で「選手にこだわらなくてもいいのかなと、ショートが終わって思いました」と続けた。

最終的な決定は、アイスショーや国際大会に出場したうえで下す見通しだという。例年4月に神奈川県内で開かれるリリーカップには出場予定。「そこまでには決めたいと思っています。アイスショーでもいろいろな方にお話を聞きたい」と、この先を見通した。【藤塚大輔】