アイスダンスで初出場となる「あずしん」こと田中梓沙(あずさ、18)西山真瑚(しんご、21)組(オリエンタルバイオ)は、62・09点でISU(国際スケート連盟)公認大会での自己ベストを更新した。

2位に入った昨年末の全日本選手権翌日の練習で田中が左手を負傷。手術をへて、今季の目標としていた大会への出場を決断していた。この日は大人気ゲーム「スーパーマリオ」の世界観をコミカルなしぐさ、表情を交えながら演技を終えた。

西山は5分間練習の声援に救われたという。「初めての大きな舞台だったので、試合が始まるまでどきどきしてましたが、日本語の応援が聞こえて、良いエネルギーに変わりました」と感謝。田中は「まとめることができてほっとしてます」とガッツポーズした。

昨年12月の全日本選手権終了後、今年3月の世界選手権(カナダ・モントリオール)代表は史上初の「保留」に。1月の日本スケート連盟の理事会では、4大陸選手権に出場する3カップルの成績最上位の組が代表となると承認。2番目の組が補欠となることが決まっている。