53年ぶりの優勝を目指す日本(世界ランク2位)が、5大会連続の決勝進出を決めた。香港(同6位)に3-0と隙を見せなかった。24日の決勝では5連覇中の中国(同1位)に挑む。

第1試合で中学3年生の張本美和(15=木下グループ)が、底知れぬポテンシャルを証明した。相手エースの杜凱■に7-11、9-11と2ゲームを先取される苦しい展開。それでもバックハンドでの強気の攻めなどで盛り返し、第3ゲーム(G)から3ゲームを奪って逆転した。

初めての第1試合を「むちゃくちゃ緊張した」と振り返ったが「後はしっかり修正できて勝つことができた」とニッコリ。貴重な逆転勝利でエース早田ひな(23=日本生命)からも「格上の選手に0-2で負けていて、3ゲーム取り返す。『人間じゃないかな』と思っています」と評された。

バトンを受けた早田は、第2試合で朱成竹に3-0で勝利。投げ上げサーブを有効に使い、得意のフォアドライブなど冷静に試合を運んだ。ベンチには百戦錬磨の伊藤美誠(23=スターツ)が控え、タイムアウトごとの的確な助言も生かした。

第3試合は平野美宇(23=木下グループ)が3-0と圧倒し、いよいよ中国が待つ決勝に進む。早田は「あと1つの壁があまりにも高すぎて、厚すぎるけれど、自分たちがやってきたことを全力で出して、後悔ないように頑張りたい」。歴史を変える準備はできた。

※■は王を横に2つ並べて下に木