ショートプログラム(SP)8位と出遅れた上薗恋奈(13=LYS)は、フリー132・74点の合計194・70点で巻き返し、銅メダルを獲得した。ISU公認大会では、フリー、合計ともに自己最高得点を更新した。

冒頭のルッツ-トーループの連続3回転を成功させると、その後も安定したジャンプを披露。3回転ルッツを成功させた後の曲調が一変したパートでは、観客の手拍子を集め、優雅に銀盤を舞った。最後のダブルアクセル(2回転半)-ダブルアクセル-2回転トーループの3連続ジャンプも成功。7本のジャンプを高レベルでまとめきった。演技後は笑顔でうなずきながら、樋口美穂子コーチと抱き合った。

キス・アンド・クライで得点を確認すると、笑顔はうれし涙に変わった。目頭を押さえて、新記録更新の喜びをかみしめた。

世界ジュニア選手権初出場の中学1年生。今大会の目標は「観客の皆さんに感動してもらうこと」。28日のSP後には「ステップでは自分の魅力を出せた」と、一定の手応えを口にしていた。

宇野昌磨らを育てた樋口コーチに師事。今季はジュニア1年目ながら、昨年11月の全日本ジュニア選手権で3位に入ると、同12月のジュニアグランプリ(GP)ファイナルでは初出場ながら銅メダルを獲得。全日本では伊藤みどり以来43大会ぶりとなる中学1年以下の表彰台にこそ届かなかったが、3位まで1・49点差の4位と肉薄した。