ショートプログラム(SP)3位発進の櫛田育良(16=木下アカデミー)が、フリーで114・36点を記録し合計180・97点で5位となった。

冒頭の3回転ルッツ-2回転トーループを着氷。続くサルコー-トーループの連続3回転も降りたが、中盤にダブルアクセル(2回転半)でバランスを崩し転倒。続く3回転ループも転んだ。しかし、その後の3回転ルッツ-3回転トーループ-2回転トーループを落ち着いて決め、最後の3回転フリップも降りて、立て直した。

初出場の大舞台。先月28日のSPでは「今まで以上に緊張」も、3本のジャンプをそろえ島田麻央に次ぐ3位発進となっていた。フリーではミスがあったものの、「元気いっぱいに楽しく」と持ち前の明るさを前面に押し出し、「他の人とかぶらないのが良い」とお気に入りの「いくら」の名を世界に刻んだ。

昨年11月の全日本ジュニア選手権では合計190・12点を記録し、島田に次ぐ2位。全日本選手権ではジャンプミスが重なりSP25位でフリー進出を逃していたが、初出場となった今年1月の高校総体では銅メダルを獲得。「とても楽しめた」と、自信をつけて今大会に臨んでいた。